2023/02/18 20:35

当店では高価なレア盤以外のレコードに限り、盤面に傷がある場合は状況に応じて修復を行っています。

この修復の詳細は、今は閉鎖になっている別ブログに2018年11月11日付で書いていたのを見つけました。

レコード好きな皆さんの参考になればと思い、ここにそのブログ記事の一部を転載します。
なお、書き直した部分も少々ありますがご了承ください。

(以下、抜粋)
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針飛びは多くないんですが、たまにあったりするのでその都度対処しています。
これが思いのほか時間がかかる 笑

(中略)

針飛びしたレコードの傷に対する作業前後の拡大写真を確認してみてください。

写真-1:『レコードの傷(修復前)』


写真-2:『レコードの傷(修復後)』


意外ときれいに修復できていると思いませんか?
もちろん針飛びは解消、プチ音などのノイズも小さくなっています。

このように再生されたレコード、また違う場所で以前と同じように大切にしてもらえることを願っています。
これが今までお世話になったレコードへの恩返し、ということで。
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以上です。

このように多少のノイズは残ったとしても、針飛びを解消することは努力次第で可能です。
(たまに失敗することもありますけどね 笑)

ヒントです。
レコードに傷が入っている写真-1を、しっかりと確認してください。

ササクレみたいに捲れ上がった物体が、写真中心からやや右側に存在するのがお判りでしょうか。
これが、針飛びの主原因なので除去が必要になります。

さらに、レコードの溝に対して直交する傷が、溝の針が通る部分に僅かな凸部を作ってしまい、パチ音を発生させる原因となっています。
従って、この凸部を解消すればパチ音が減少する、ということになります。

ササクレの除去や溝の凸部の具体的な解消方法などは、いずれ時間のある時に。
皆さんも色々とトライしつつ、研究してみてください。

お時間を頂きありがとうございました。
TK@FeelWaxRecords