2023/02/12 09:21

最近、レコードで音楽を聴く人たちが増えたと感じます。

とても喜ばしい状況ではありますが、昔ながらのアナログ製品ゆえ取扱いが面倒なのは承知の通り。

最近、「針飛びした(でも傷は確認されない)。針圧を変えたり、レコードを洗ってみたけどダメだった。。。。」というボヤキを多く聞きます。
私も昔はmk3とコンコルドを利用していたので、針を乗せたまま前後に擦ってみる、、、とかやっていた一人です。

このように色々と手探りで試す必要があったのは、針飛びの原因を特定しようにも「レコードの溝の状況を確認することが出来ない」ことが理由でした。


ところが、今ではこの問題を解決すべく、実に便利な機器が存在します。
それが、携帯可能な「マイクロスコープ(顕微鏡)」です。

出典)https://www.raymay.co.jp/nature/contents/micro/item/RXT300/

当店では数年前からマイクロスコープを利用しており、針飛びの修復に役立てています。
なお、このマイクロスコープはデジタルではないので(画像表示ではなく)目視観察になります。
理解しやすいようスマホ撮影にトライしてみたので、参考にしてください。(目視では鮮明に確認することができます)

↓(レコードの溝が綺麗な状態、100倍拡大)


↓(レコードの溝に何か詰まっている状態:写真下、100倍拡大)

観察により溝の状態がわかると、針飛びやノイズなどの解決策が見出せます。
安価な製品で十分だと思います、ぜひ利用してみてください。

これまで多くのケースを観察した結果、傷による針飛びと思われていたものは、盤面の傷本体というより傷の副産物である「ささくれ」に弾かれて発生していることが分かってきています(レコード素材が柔らかい塩ビですからね)。

一方、傷、ささくれ、ニキビや詰まり物も確認されない状態で針が飛ぶ場合は、レコード自体に原因はないと考えます。
ご利用のターンテーブルの水平性、アームの特性やカートリッジ(特にダンパー)をご確認ください。
ダンパーの劣化は溝に対する耐性(連動性)を低下させるため、ギリギリを攻めたカッティングには対応できない場合があるようです。

溝が交差している!?というようなプレスミスでない限りは、針飛びは機器に起因するものと考えて良いでしょう。
(そんなレコード見たこと無いけど)

---------------------------------------------------
当店では、販売が確定したレコードに対し再度クリーニングと完全検盤を行い、問題が無いことを確認した上で発送しています。
(結局、これが言いたかった笑)

発送前に商品説明に無いダメージが確認された場合は、その状態を考慮しつつ事前連絡もしくは発送時に申し送り事項としてお伝えするようにしています。

到着後にご不満な点があった場合もご連絡を受け付けておりますので、ぜひ安心してご利用ください。
If for any reason you are not 100% satisfied with your purchase, please let us know. We stand behind all of our products!

ご覧いただきありがとうございました。
TK@FeelWaxRecords