2023/03/19 10:34

今回は、レコードの静電気を抑える方法です。
また、静電気を抑えるだけでなく、盤面を綺麗にしてかつ光沢を持たせることが出来るクリーニングについて書きます。
当店でも利用しているクリーニング方法です。
安価なのでレコードの維持管理上としての経済性は高く、人体にも無害であることは現時点で確認できています。
(但し、当店が安全を保障するものではありませんが)

以下、そんな便利で良質なレコードのクリーニング洗浄剤についてお伝えします。

お薦めするレコード洗浄剤は、これ。
除菌用ウェット・ティッシュ』、ダイソーで100~200円(税別)で入手可能です

主なクリーニング方法は、以下の通り。

1.レコードの溝に沿って円を描くように、ウエット・ティッシュで盤面を拭き上げます。

2.清潔な綿100%の柔らかい布で、(濡れているうちにしっかり)と水分を拭き取ります。

これだけでOK。
先ず、レコードが恐ろしいくらいに輝いていることに驚くと思います。
さらに、直後はほぼ確実に静電気を抑えられているので、プレイ直前に実行すれば耳障りなプレイ中のパチ音を減らすことができます。

あとは、いつも通りレコードのプレイを楽しんでください。

プレイ後には、針によって掻き出されたゴミが盤面に散らばる場合があります。
ブロワーのエアーで飛ばしましょう。(ベルベットクリーナーなどでの掃除は避けてください)
なお、レコード針にゴミが付着した場合は、針の掃除も忘れずに。

ちなみに、当店では工程を更に追加して、可能な限りチリチリ音の除去に尽力しています。
(この作業を行うことで、レコードの輝きが増して新品時の艶に近づけることができます)

話を戻して、ここでウェット・ティッシュの素材と成分を確認しましょう。

ティッシュの素材はポリエステルとレーヨン、レコードにダメージを与えない柔らかい素材であることがわかります。
一方、洗浄剤は難しい化学薬品が色々と含まれていますが、主成分は水、アルコール、保湿剤です。

水による洗浄、アルコールによる殺菌・消毒、静電気の一時的な抑制は保湿剤の働きではないかと考えています。
(実際のところ、保湿剤より界面活性剤の方がベターかも、と個人的には考えてる)
これが、ウエット・ティッシュ1枚(1.0円相当)で容易に出来ることが革命的で、なんと素晴らしいことか。

ウエット・ティッシュでのクリーニングを始めて3年目に突入、今でも成分については勉強しながら様子見の状態です。
日用品の除菌・清拭用ではあるので、今のところ、レコードに対しては影響がないと判断しています。

但し、人によってはアレルギー反応があったり。
また、レコードの劣化の可能性も含め、現時点で100%無害であると断定できないのも事実です。
気になる点がありましたら、指摘して頂ければ幸いです。

引き続き経過を注視していくので、皆様のご理解とご協力をお願いしたく思います。

みなさまのご意見、異論、反論をお待ちしております。
その際、実証できる写真、出典元になる参考文献や論文などを提示して頂ければ幸いです。
(アルコールで音が変わった、とかオカルトチックなことは止めてね笑)

近々、溝のゴミを掻き出すクリーニングについてお話しします。

お時間いただきありがとうございました。
TK@FeelWaxRecords