2023/04/25 10:59
久しぶりの更新です。
ジャケットに貼り付いたシールを上手く剥がせずに、困っている若い人たちがいることを最近知りました。
「シール剥がし専用液を使えばいいじゃないか」
という人もいるかもしれませんが、そういう商品も高価ですしね。
実は、もっと安価で使える液体があるんです。
そして、コツもあるんです。
30年くらい前は、当たり前にやっていた方法です。
当店では今でもやっていますし、経験を積んだレコード・コレクターなら知っているはずです。
ということで、今回はジャケットに貼り付いたシールを上手く剥がす方法、です。
今回は、国内盤でよくみる見出しシールを例に説明します。
このシール、とても強力です。

剥がし液は、「ジッポーのオイル(以下、オイルと記します)」です。
価格は小缶で1,000円以下、なお、可燃性の高い油なので気を付けてください。

シールに少しずつ、オイルを振りかけていきます。

振りかけては半乾燥させ、振りかける。
これを数回繰り返します(1~2時間は必要かもしれません)
とにかく、時間をかけてください。
適度に緩くなってきたら、ヘラを少しずつ慎重に入れて捲(めく)りあげていきます。

簡単に剥がれない場合は、無理せず再度オイルを振りかけて放置です。
これを繰り返してください。
すべて剥がし終え、カスが残っている場合には拭き上げましょう。

剥がし終えました。

なお、光の加減によってはシール跡が多少見えたりはします。

これだけでも、9割はOKなのではないでしょうか。
シール剥がしは、本当に慎重に、ジャケットの紙質を見極めながらゆっくりと時間をかけて行ってください。
オイルを掛けてからすぐにヘラを入れたりすると、目立つ剥がし跡が残る可能性が高いです。
なお、オイルは揮発するので、放置しておけば染み跡も残らず大丈夫です。
これを参考に、皆さんも色々と研究を重ねてみてください。
お時間をいただきありがとうございました。
TK@FeelWaxRecords